歯並びの悪くなる要因としては 遺伝的な要因と後天的な要因の2つに分けられます。
遺伝的な因子
歯の大きさ、歯を支える上あご、下あごの大きさとそのバランス・歯の生える時期 ・生まれながらにない歯、癒合歯など
すきっ歯
真ん中に過剰歯がある、上唇小帯が長い、歯の先天欠如や形、4舌癖、などが挙げられます。
ただし、歯の生えるスペースの為に開いている状態が好ましいこともあるので、専門の矯正医もしくは小児歯科医師の診査を受けるとよいでしょう。
乳歯の早期脱落やむし歯
何らかの原因や虫歯などの早期脱落によって、その下の永久歯のスペースに対してその後適切な処置を受けずにそのまま放置した場合。
指しゃぶり/頬づえなどの癖
4歳時以降も指しゃぶりや頬づえをつくなどのが引き続き癖として残り、歯並びに影響を及ぼす場合
舌や唇の癖なども原因となります。また口呼吸も歯並びや顔面の発育に大きな影響があると考えられています。4歳前の指しゃぶりは無理してやめさせる必要はありません。
口呼吸/舌を出す癖
口呼吸になっていると、まず口を閉じる筋肉が働かない為、前歯が出やすい環境を作ってしまいます。また口の中や喉が乾燥するため、唾液中の抗菌成分がうまく働かなくなり、虫歯や歯肉炎、風邪になりやすくなります。扁桃腺の腫れ(アレルギー性鼻炎を伴っていることが多いです。)また、安静時も含め舌の位置も正しい場所にないことが多いです。歯並びにも不自然な力が加わるため、歯がでこぼこになる「らんぐい」や上の歯が前に出る「出っ歯」傾向になることがあります。
子供が口呼吸をしているかは、普段テレビを見ている、勉強している時に観察されるといいでしょう。
出っ歯
指しゃぶりなどで歯が傾斜して起こる場合がある場合は、早期に指しゃぶりを止めると自然に改善することも少なくありません。 指しゃぶりや舌癖(舌を前に突き出す)などの悪習癖は、早期に癖の除去と装置による改善が得策でしょう。
噛み癖
タオル、爪かみも上記のようなことになるので注意が必要です。
言葉が聞き取りにくい
その原因には舌小帯(べろを上に上げたときに見えるヒモ)が短い事噛み合わせても歯と歯に隙間があり空気が抜けてしまう場合。受け口、開咬などの不正咬合が原因の場合があります。
歯科的な原因の除去の前後に発音障害の改善のために言語療治療による訓練が必要な場合があります。